「壁」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

こんにちは。聞き手の新田です。

あなたは「壁」という言葉から、何を思い浮かべるでしょうか?

 

僕は、親しい人との間に横たわる、

何かを伝えようとするときにうまく伝えられない、

伝えようとしても言葉が出ない、

そして伝えることをひとまず諦めてしまう時、

そんな時の気持ちのあったことを、「壁」という言葉から想像しました。

 

時として「壁」は自分を守る大切な「境界線」の役割を果たしてくれます。

それは、僕たちが、他人の感情に飲み込まれそうになるとき、それを一歩引いて見つめなおすスペースを与えてくれたり、

嫌だと感じたことに「ノー」と言える、僕たちの内側の感覚を大事に守ってくれたり、

そんな「安全な領域」を確保するために、働いてくれます。

 

しかし、だれかとの交流をのぞむ時、

壁があることで相手に伝えようとする距離が遠く感じて、気持ちばかりがつかれてしまうこともあります。

ほんとうは近づいて、言いたいことを伝えたいのに、気持ちばかりが空回りしてしまったり、

うまく言えなくて、タイミングを待っているまま、沈黙や違う話題で時間が過ぎてしまったり。

ときに、その「壁の向こう側」にいる相手の存在が、

不思議と遠く感じて、交流をのぞんでいた気持ちまでかすませてしまうこともありますよね。

 

そんな「壁」の存在を感じながら、

それでもなお、僕たちは、

誰かと分かりあいたい、と願うものなのかもしれませんね。

 

言葉にならない思いを、どうすれば手渡せるのでしょうか。

僕たちはなぜ、なにを、誰に、手渡したいと望むのでしょうか。

 

今月24日に東京の京島で開催される「刑務所アート展」のイベントに、

僕はファシリテーターとして参加することになりました。

 

僕たちの間にある「壁」の存在を感じながら、湧き上がってくる問いに、

静かに向き合う時間を、あなたとご一緒できたらと思います。

 

 

わたしたちのあいだにあるもの-刑務所アートを見ること、語ること、わかちあうこと-

https://peatix.com/event/4412701/view

5月24日(土) 11:00
開催場所:
鑑賞時間(11時~12時) 京島劇場(東京都墨田区京島3丁目23-11)
対話時間(13時~14時30分) うちらの居間 分館(東京都墨田区京島3丁目17-7)
参加費:ひとり500円+お気持ち