だから安心。聞くときに大切な「しない」こととは?
こんにちは。聞き手の新田です。
【ねえねえ きいて】は、「心置きなく、何でも気軽に自分の話をしてもらえる」場。
だけど、まったく知らない人に自分の思いだったり、気持ちを話すのって、難しいですよね。
身近な人に相談したことでモヤモヤしたり、嫌な思いをした経験があるとなおのこと。
ちゃんと聞いてくれるために必要な態度
そもそも、「ちゃんと聞いてくれる」って何でしょうか?
それはお話をしてくれる方にたいして、とっても大切な態度が守られている聞き方です。
今回は、僕たちがこの【ねえねえ きいて】で、
あなたからお話を聞く時に大切にしている、「しない」ことをお話します。
このことによって「ちゃんと聞いてくれる」「安心して話せる」ということと、
そうではない話の聞き方との違いを知ってもらえると嬉しいです。
どんな反応があるか分からないと身構えてしまう
相談したり、自分が感じていることを誰かに話してみたものの、
結果的に、辛い気持ちになることって案外よくあるものです。
例えば、感じていることを伝えたけど、茶化されたり笑いに変えられてしまって、その思いが流れてしまったり、
「そんなことでいちいち悩まない」と気持ちに蓋をするように言われたり、
「あなたは〜だね」という相手の言葉が、知らないうちにあなた自身を暗示にかけてしまい、
「自分は〜だ」とレッテル貼りしてしまったり。
自分の気持ちを誰かに話したり、相談したりするときに、
このように、相手からどんな反応があるか分からないと、
話す前から身構えてしまいますよね。
聞くときに大切にしている3つの「しない」こと
【ねえねえ きいて】で聞くときに大切にしている「しない」こと、それは
- 分析しない
- 指図しない
- 矮小化しない
です。
例えば、こうした思いを持たれている方がいるとします。
「飲食店の職場で、なぜか自分だけきつく責められることが多い。他の同僚にはきつく言わない上司に腹がたつけども、実際ミスしている自分が悪いから、といつも我慢してしまう」
そうしたお話に対して、もし、これら3つの態度を守ることなく、伝えてしまうとどうなるでしょう?
● 分析する
「自分だけ責められるって、あなたにも原因がありませんか?」
「それで上司に腹を立てるって、あなたには短気な面がありそうですね」
「ミスを起こしてしまうから、そんな気持ちになってしまうんですよ」
● 指図する
「そんな上司には弱い顔みせちゃだめですよ」
「他の同僚たちを見習ってみてはいかがですか?」
「ミスしてしまう自分を変えましょう」
● 矮小化する
「飲食店では、そういうことよくあるらしいですよね」
「気にしすぎですよ」
「どんまいどんまい」
これらの言葉を受けたとしたら、あなたはどんな気持ちになるでしょうか?
3つの共通点
これら3つの共通点、それは「聞き手の価値観のおしつけ」であることです。
分析することは、聞き手が感じた前後関係や因果関係を話に当てはめようとすること。
指図することは、聞き手が正しいと思うアドバイスをすること。
矮小化することは、聞き手の経験から話を推し量り解釈し、結果、話し手の気持ちを過小評価すること。
※もちろん場面によっては、こうした言葉がけが話した側にとって「よかった」と思われることもありえます。
それは双方の信頼関係、交流関係、普段の接し方、何を求めているかなど、色んな要素が絡んでいることをご了承ください。
【ねえねえ きいて】で、お話を聞くときに大切にしたいのは、
話した方ご自身が「私は私のままでいい、ホッとする、落ち着く」と思ってもらえる、
そんなやさしい場です。
安心してもらいながら、「私は私のままでいい」とご自身を受け入れることが、
自らの気持ちを理解し、整理する素地になっていきます。
僕たちは、「ちゃんと聞いてくれる」「安心して話せる」と感じてもらうために
「分析しない・指図しない・矮小化しない」という態度をしっかり守って、
お話される方が感じていること、思われていること、そのものを尊重しています。
安心して話せる相手に話すこと
以上、「ちゃんと聞いてくれる」「安心して話せる」ために、
聞き手が大切にしている「しない」こと、について書きました。
安心して話を聞いてもらえるという相手を探すことは
あんがい難しいものかもしれません。
もしあなたが、安心して話を聞いてもらいたい、と思ったときに
聞いてくれる相手はどんな反応をしてくれるだろう、と参考にしてみてください。
あなたの「聞いてもらいたい」ときにお役にたてれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。