意識するだけで心が豊かになる「話す」ことの３つの効果
井原卓矢
はじめまして。
聞き手の井原です。
『ねえねえきいて』を始めるにあたり、
「話す」ことの絶大な効果を、私の経験を交えて書きたいと思います。
これからお話しすることを意識するだけで、
「話す」ということを通じて、
私たち一人ひとりの心が豊かになり、
よりよい人間関係や日常生活の支えになると思いますので、ぜひ読んでみてください。
まず、私たちは、「話す」ということを日常的に行っています。
なので、「話す」ということが当たり前すぎて、
その効果を深く考えたことがない、という方も多いのではないでしょうか。
話すことで得られる効果を、3つご紹介しますね。
1つ目は、「話すことで気持ちがすっきりする」ということです。
これは誰もが経験があることだと思います。
心の中に抱えていた感情を「話す」という行為によって開放することで、心がすっきりするというものです。
カタルシス効果（心の浄化作用）といいます。
私は、コーチングやカウンセリングの際、毎回、意識的にこの時間を設けるようにしています。
近況や最近の出来事、「嬉しかったこと」「悲しかったこと」「モヤっとしたこと」など、
感情が動いた出来事を思うままに話せるようにすることで、
頭や気持ちがすっきりした状態でセッションに入ることができます。
時には、その話題が、そのままその日のテーマになることもあります。
このようにして、「話すことで気持ちがすっきりする」という効果が得られます。
2つ目は、「自己理解が深まる」ということです。
頭の中でぼんやりと思っていたことが、言葉にすることで、明確になっていきます。
例えば、「仕事に行くのが嫌だなぁ・・・上司が嫌だなぁ・・・」
と、憂鬱な気持ちでいる人がいたとしましょう。
その方が、「話す」ということを通じて、
今の自分が感じていることを思うままに言葉にしていくと、
もしかしたら、
「自分は、仕事のことで質問した時の、上司の面倒くさそうな態度が怖いんだ・・・」
ということに気付くかもしれません。
もしくは、
「仕事を全体的に嫌だと感じていたが、お客さんにとって役立つ情報を提供し、喜んでもらえた時はやりがいを感じる」とか、
「同僚と一緒に仕事を進める時は、とても楽しい」など、
全体的に嫌だと思っていたものの中にもポジティブな面がある、ということに気付くかもしれません。
時に聞き手が、
「それって○○って感じですかね。」と聞いたのに対して、
「○○…。うーん…、○○というよりは△△という感じですねぇ。」
なんてやりとりを通して、
自分の考えや気持ちがより明確になることもよくあります。
このようにして、「話すことで、自己理解が深まる」と言う効果が得られます。
最後の3つ目は、「話をすることで心が安定する」ということです。
これは、安心して話ができる体験を積み重ねることによって、心が安定していくというものです。
安心して話ができる体験を積み重ねることで、
自分の考えていること、感じていることに自信が持てるようになります。
自分の意見が持てるようになる、自分の意見が言えるようになる、
別の言い方で、「自己肯定感が育まれる」ともいいますね。
ちなみに、この3つ目は、相手によっては、
「話を聞いてもらいたかっただけなのに、いろいろ言われて逆に嫌な気持ちになった。」とか、
「あの人と話すと、なぜか元気を吸い取られる。自信がなくなる。」みたいに、
反対に心が不安定になってしまうケースがあります。
（これは日常的な人間関係においてはままあることです）
また、本来は誰にでも話すべきでないような、自分にとってトラウマのような話をしたら、
そのことをよく思い出すようになり心が不安定になった、とか、
相手の心無い反応によって余計に傷ついた、ということもあります。
ですので、「話す相手を選ぶ」ということ、
「自分にとって話すのに勇気がいるようなことは無理に話さない」ということは、
実はとても大切なことです。
話が逸れてしまいましたが、
安心して話ができる体験を積み重ねることで、「心が安定する」という話をしました。
以上、私が考える、話すことで得られる効果を3つご紹介しました。
『ねえねえきいて』では、
「特にこれといった悩みや目的があるわけではないけど、なんだか誰かに話を聞いてほしい」という方、大歓迎です。
「気軽にとにかく話したい」
「自慢話がしたい」
「趣味の話をしたい」
「人との会話の練習がしたい」
「褒めてほしい」
「愚痴を聞いてほしい」などなど・・・
どんなきっかけでも構いません。お気軽にお申込みください。
このサービスを通して、私たち一人ひとりのより豊かな人生のきっかけが増えると嬉しい、と思っています。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
