誰も教えてくれない「繰り返される人間関係のパターン」の秘密

こんにちは。聞き手の井原です。

今日は、誰も教えてくれない「繰り返される人間関係のパターン」の秘密という話をします。

私たちは、誰もが「人間関係のパターン」を持っています。

・誰とでもすぐに親しい仲になれる
・年上から可愛がられる
・年下から慕われる

などなど、好ましい人間関係のパターンを持つ人もいれば、

・友人関係は、初めは仲良くできるが、時間が経つにつれて上手くいかなくなる
・恋愛は、初めは相手から好かれて始まるが、最後はいつも追う側になって振られる
・仕事は、上司にビクビクしてしまい、いつもいびられ役になってしまう

などの、好ましくないパターンもあります。

この人間関係のパターンについて、心理学的な原因が3つ挙げられます。

その3つとは、
・内的対象関係
・認知のゆがみ
・ビリーフ
の3つです。

(他にも「投影と投影同一化」なども挙げられますが、説明が長くなるのでここでは触れません)

・内的対象関係とは、心の中にある人間関係のモデルのこと
・認知のゆがみとは、目の前の現実に非合理的で偏った意味づけをしてしまう傾向のこと
・ビリーフとは、生きるうえで信じ込んでいる信条のこと(男は強くあらねばとか、女はしおらしくあらねばなど)

この中でも、私が、最も影響力が強いと考えているのが、「内的対象関係」です。

内的対象関係とは、心の中にある人間関係のモデルのこと、と書きましたが、
これは、私たちがこれまでに体験してきた「重要な他者との関わりにおいて記憶した体験」のことで、

このイメージが目の前の人間関係に重ねられる、というものです。

例えば、

・「母親や保育者に見捨てられたように感じ傷ついた」という体験が強烈だった人は、見捨てられる人間関係をイメージし、相手に深入りしないとか、又はしがみつくような態度をとることがあります。

・「父や教師などからひどく叱責され傷ついた」という体験が強烈だった人は、相手から責められる人間関係をイメージし、必要以上に身構えたり、又はすぐに謝るようになったりすることがあります。

このように、私たちは、「目の前の人がどうか」ということよりも、自分の中にある人間関係のイメージを目の前の人との関わりに重ねてしまうことがままあるのです。

特に、

・「母親」との内的対象関係は「人間関係」がうまくいくかどうかの鍵を握っていると言われていますし、

・「父親」との内的対象関係は「仕事」がうまくいくかどうかの鍵を握っていると言われています。

これは、母親が人間関係の象徴、父親が社会の象徴であることに起因しています。

(この話は、私たちそれぞれが、重要な他者との関わりにおいて、どのような体験をどのように印象付けているかと言う話であり、必ずしも相手がそうであったとは限らず、客観的事実とは異なるということは往々にしてあります。全く同じ状況であったとしても、人によって受け取り方は異なるわけです。しかし、本人にとって、そうであったということもまた確かな事実といえます)

そして、この内的対象関係を好ましいものに書き換える方法がいくつかあります。

そのいくつかの方法の中には、

・「インナーチャイルド(心の中の子どもの部分)を癒すワーク」や、
・「フォーカシング(感情をしっかり味わい感じきる)」などが挙げられますが、

私が知り得る方法の中で最も効果的なものとして、

・「実際の人間関係において、とことん受容される体験をする」というものがあります。

どういうことかと言うと、例えば、先述の、

過去、「見捨てられたように感じ傷ついた」という体験が強烈だったので、見捨てられる人間関係をイメージし、相手に深入りしないとか、又はしがみつくような態度をとることがある人のケースで言うと、

その人は、実際の人間関係において、深入りしないでいようが、又はしがみつくような態度をとろうが、つまり、どう振舞おうが、相手が見捨てずにそこにいてくれるという体験をすることで、このような内的対象関係を好ましいものに書き換えることができるのです。

「自分が弱音を吐こうが、感情的になって怒ろうが、不貞腐れようが、どんな状態であっても、見捨てずここにいてくれる人がいる」という体験は、小さい時に体験し損ねた「望んでいた関係」を修復してくれます。

ところが、大人になった私たちが実際の人間関係でこのようなことを実践するのはほぼ不可能と言えますよね。実践したらきっと周りから人が離れていくでしょう(^^;

しかし、そのことの重要性を理解し、それを実際に提供できる専門家がいます。

それは、二者心理学や間主観的アプローチを習得している心理カウンセラーです。

「ねえねえきいて」の聞き手は、二者心理学や間主観的アプローチを実践するプロの心理カウンセラーです。

「ねえねえきいて」のセッションは、悩みや問題解決を目的とした心理カウンセリングではありませんから、実際にこのような深いやりとりはあまり想定していませんが、私たち聞き手は、「話をする」ということの意味や効果の絶大さをよく理解しています。

なので、ねえねえきいてでは、どんなことをどんな風に話してもらっても構いませんし、それをしっかり丁寧に聞いて差し上げたいと考えています。

ぜひ大船に乗ったつもりで気軽にお話してくださいね。

何だか、最後は宣伝のようになってしまいましたが、

今日は、誰も教えてくれない「繰り返される人間関係のパターン」の秘密という話をしました。

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。