「ねえねえ きいて」を始めるにあたって
こんにちは。【ねえねえ きいて】発起人の新田慎二です。
ブログ最初の記事として、このサービスを始めるにあたって、発起人の一人としてどのような思いから始めようと思ったか、その経緯を書かせていただきますね。
まず1つ目ですが、僕は2021年8月末に、日本メンタルファウンデーション・コーチ協会(以下MFCA)にて、「MFCA認定プロフェッショナル・コーチ」という資格を取得しました。
この資格について、公式のホームページにはこのように書かれています。
メンタルファウンデーション・コーチとは、心理カウンセリング(心理セラピー)の手法を使って、クライアントの心の土台づくりをサポートしながら、それによって効果的に、クライアントの「悩み・問題の解決」「目標の達成」さらには「自己実現」をサポートする専門家です。
メンタルファウンデーション・コーチ®とは
https://www.mentalfoundation.jp/about/
ここでは、クライアントの心の土台(心の器とも言います)を、その方の心の発達段階を見極め、それによってその方自身が、自分の力で人生をより楽に、軽やかに生きる力、幸せを実現する力をつけていく手助けをするための、心理学的理解やスキルの習得という内容を学びました。
そしてここで学ぶ過程において、MFCA認定資格をお持ちの方から、僕は初めての心理カウンセリングセッションを経験しました。
そのセッションで、僕は初めて「自分が話すことを、意見や判断を交えることなく、純粋に聞いてもらえる」という体験(ありのままに受容してもらえる体験)=受容体験を得ました。
それは僕にとって、これまで経験したことのない、ほんとうに素晴らしい体験でした。
それまでも心の悩みなどを、親しい友人に吐露して相談に乗ってもらったりということは何度もあったのですが、この心理カウンセリングにおける受容体験は、そうした一般に考えられる「話を聞いてもらう」とは全く違うものでした。
何が違うのでしょうか?
それは、聞き手側の価値観や判断を挟むことなく、話し手が話す内容に関心を持って、ていねいに相手のことを『わかろう』という、聞き手であるカウンセラーの姿勢です。
カウンセラーのように聞く力を訓練していない人にとっては、相談ごとや悩みの吐露といった話題を振られると、良かれ悪しかれアドバイスをすることだったり、悩みの原因を探って、分析をしたりして、解決に導こうとしたり、そんな話の過程で自分自身の意見を言うことがごく普通だったりします。だけど、このような姿勢で話を聞いてもらっても、僕が体験した受容体験にはなり得ません。
「自分が感じたこと、思ったこと、それらを批判や意見を挟まれることなく、他人に聞いて、受け取ってもらえる」という、この体験こそが、受容体験なのです。
そしてこのような受容体験は、継続すればするほど、自分自身の力で人生をより楽に、軽やかに生きる力、幸せを実現する力をつけていくことが可能になってゆく、大切な体験であることを、僕は身を持って経験しました。
以上のように資格を得たこと、そして素晴らしい受容体験を経験したことが、まず大きな1つ目の点になります。
2つ目として、僕の個人的な実感でありますが、「心理カウンセリング」という言葉に、まだはっきりとしたイメージを持てていない方や、なんとなく抵抗感があるという方々は、たくさんいるのではないでしょうか。
「ある程度の悩みはあるけど、カウンセリングを受けるほどじゃないよ」
「知らない人に自分のプライベートな話を話すなんて」
カウンセリングを受ける前までの自分が、まさにこのように思っていました。
また僕の身近な人たちでカウンセリングを受けている人があまりいなかったことや、僕がカウンセリングの講座を受けていることに対して、ちょっとした抵抗感の反応からも、こういう印象を持たれている方は、けっこういるんじゃないかなぁと思っています。
一方で、僕が実際にカウンセリングで体験した「自分が感じたことを、意見や判断を交えることなく、純粋に聞いてもらえる」という第三者による受容体験は、悩みの大きさ小ささにかかわらず、きっと多くの方々が心から求めているはずだと思います。
なぜなら、この受容体験を通じて人はいつからでも成長し直すことが可能となる、大きなパワーを持っているからです。
こうして僕の中に、心理カウンセリングで得た素晴らしい受容体験と、自分がそれを提供することが可能となった資格を有効に使い、誰かの役立つことができるだろうか、と考えるようになりました。とはいえ、すぐに活用する場面も難しい、、そう思っていた時に、ふと以前に、知人の方が書かれた、ある記事のことを思い出しました。
「雑談サービスで200人と話した桜林直子さんに聞く。自分を大事にするための「雑談」のススメ」
ここには、「雑談」という看板から「話したいことを自由に話して」と、いろいろな人に、気軽に話を聞いていくサービスを提供されている方のインタビューが掲載されていました。このように「雑談」という、とても気さくな入り口の会話をきっかけに、自分の思いを人に話すというスタンスが、とても軽やかでいいなぁと思ったとともに、心理カウンセリングに抵抗感を持っている方へも、気軽に自分のことを話すきっかけになりえるような可能性を感じました。
以上、心理カウンセリングへの抵抗感と、より気さくな入り口から話が聞けて、受容体験に結び付けられる可能性を知ったことが2つ目になります。
これら2つの思いをもとに、同じMFCAの同期の友人たちと毎月1回集まって話をしながら、少しずつ【ねえねえ きいて】というサービスの形を作ってきました。
またさらにコロナという社会状況を経て、これまで以上に人と人が出会って話せる機会が減ってしまったことで、「感じたことを自由に話す」という機会そのものも奪われがちな状況が生まれてしまいました。そんななか、気軽に「話をしたい、聞いてもらいたい」というニーズは、より大きくなっていると思います。
東洋医学において、「未病」という言葉があります。
それは、病気とは言えないが、健康な状態ともいえないという、はっきりと定まらないような状態のこと。とはいえ人のあり方というのは、それほどはっきりと、健康か病気、どちらか一方では測れないあいまいな状態がほとんどではないでしょうか。
心に関しても同じじゃないだろうか、と僕は思っています。
心が弾んで、積極的に何にでもできるような明るく澄んだ気持ちの時もあれば、辛い思いや悩みを胸の内に抱えて、苦しかったりイライラしたり、また寂しい思いや孤独感を抱えている時まで、無数のグラデーションの中に僕たちは生きているからです。
このようなグラデーションの間で、「ちょっと感じたことを吐き出したい」とか、「人に話してみることで整理したい」とか、「なんとかしたいと思っていることがあるけど、何もできない」とか、「自分には人に話すことなんて、何もない」と思われている方まで、様々な「自分が感じたことを自由に話す」というニーズが気軽にかなえられる場があるといいのに、と感じています。
この【ねえねえ きいて】では、「感じたこと、話したいことを自由に話す」という、あなたの潜在的なニーズがしっかりと満たされるための、安全で安心できるやさしい場となることを、僕たち聞き手は大切にしています。
雑談するように、気軽に僕たちに話してみてください。
1回だけ話してみて、受容体験を味わっていただき、少しでも気持ちが楽になっていただけると嬉しいです。
補足:
もしこのサービスで体験いただける受容体験を、繰り返し求められる方へは、じっくりと自分の心に向き合いながら、ご自身の力で人生を歩んでいくためのサポートとして、心理カウンセリングへのご提供へとつなげることもできる、そんな幅のある使い方ができるサービスでありたいと思っています。
(MFCAの心理カウンセリングへのご案内は、必ず双方の同意のうえで進めます。人生の主役はあなた自身、僕たちはそのサポートとしてじっくりと関わっていきます。強引に勧めることはありえません。)
ご感心のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!