「あなたが一番大事」ということについて
こんにちは。聞き手の新田です。
あなたは、この、「あなたが一番大事」という言葉を聞いた時、どのように感じるでしょうか?
こんなセリフが成り立つのかな、、と思いつくままに書いてみましょう。
「そう、そのとおり。私は私を大事にしたい。だけどどこで何を大事にすればいいのか分からなかい。」
「そういう話はどこかで聞いたことがあるけど、現実的ではないよね。実際いろんな場面では我慢しなくちゃいけないし、自分のことだけ大事にしてても、それってわがままになれってことでしょ。」
「なんかちょっとイライラする。みんな自分のことを我慢しながら、相手に譲歩して社会は成り立っているのだし、どこかで誰かが汚れ役をしている。非現実的な話。」
「私を大事にしたいけど、周りの人たちも大事にしたい。だから、あなたが一番って言われると、ちょっと違うと思ってしまう。」
「大事ってそもそもどういうこと?一番って、順序があるってことだけど、なんか掛け声だけの空虚な感じ。」
「私には、大事にしたいような私はいないし、一番に扱われる価値もないから、言われるとむしろ苦しい。」
いろいろと言葉が出てきました。
さて、僕は今、このブログを一つの結論に基づいて構成された書き方をしていません。
今この瞬間も、この先どういう言葉が出てきて、どういう話になるのか、分からないまま即興的に書いています。
たまにはこういう、分からないままに書き連ねていく、ということもよいのかな、と思い、
ちょっと勇気を出して、書いています。よかったらこのままお付き合いください♪
この「あなたが一番大事」という言葉、上にいろいろと出てきた言葉(意見)って、とても良く分かります。
この言葉では、「大事」と「一番」ということがテーマになっていて
そこの中身がバラバラだと、意見も違っていく、そんな感じになりそうです。
まず、「大事」について考えてみたいと思います。
この「あなたが一番大事」という言葉にある「大事」とは、
あなたの何を大事にしてね、というメッセージなのでしょうか?
それをしているとわがままになるような、自分の欲求?抑え込まれて我慢していた欲望?
僕はこの言葉での「大事」とは、
あなたが「今感じていること」を大事にしてほしい、そう受け取っています。
「今感じていること」とは?
そう、今の僕で言えば、、、
まさにこの文章を書きながら、次はどう書いていこうと思っていたり、キーを打つタイピングの指の感触だったり、スピーカーから流れてくる音楽だったり、今日の気温、ちょうど心地よい気温で寒くもなければ暑くもない、過ごしやすい体感だったり、今気づいたけど、書いているときの姿勢が「ちょっと猫背になってたな」と、お腹が前のめりで苦しかったので、背筋を伸ばしたいと思って伸ばしたり…
このように、「今」私が感じていることはなんだろうと、
自分の内面にフォーカスをあてて、そこで受け取れるなにか、だと思います。
なので、べつに欲望を表現しろだとか、したいことをしろとか、そういう話ではなく、
「今、あなたが感じていること」それを大事にしてほしい、ということですね。
そして「一番」ということですが、
自分が感じていることは、自分にしか分かりません。
今どんな状態で、なにを感じているのか、なにを考えているのか、そうしたことは、その人本人しか分かりません。
だけど人と交流が生まれている多くの場面では、
自分が感じていることよりも、相手が感じている「だろう/かもしれない」と思うことを想像して、
先走ってその対応を行う、ということがよくあります。
小さな子どもを抱えているお母さんなら、それは必要なことですよね。なぜなら子どもは自分でそれができないから。
だけど大人同士になると、相手がどう感じているだろう、というのを先走って対応してばかりでは、
その相手を退行(子どもがえり)させてしまうことにもなりかねません。
もちろんたくさん推測はできます。
これまでの付き合いや過去の経験、こう言ったらこう返ってきたなど、そうした情報でいくらでも推測は可能です。
だけどそれは推測です。解釈と言ってもいいと思います。
「だろう/かもしれない」の通りだったかどうか、ということを一喜一憂しないで
相手と確認しあいながら交流を深めていくことがとても大切ですよね。
(だけど相手の「だろう/かもしれない」をずっと推測し続けるはつらいですよね)
僕は、この「一番」には、
自分のことしか自分には分からない、ということをちゃんと踏まえている、ということだというふうに感じています。
そうしていくと、「あなたが一番大事」というのは、
私が今感じていることは、私にしかわからないから
分かっている、その私が感じていることを無視しないで、ちゃんと見てあげてくださいね。
ということだと受け取っています。
あなたは、この「あなたが一番大事」という言葉、
どのように感じましたか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「ねえねえ きいて」ブログは毎月8日、18日、28日、それぞれの聞き手が交代しながら記事を作成しています。
ぜひ次回のブログもお楽しみに。