抱えきれない感情はどうすればいい!?効果的な3つの方法
こんにちは。聞き手の新田です。
感情は自分の心の中にある、内なる声とも言います。
自分の中に生まれた感情をしっかりと味わうことは、「自分はこれでいいんだ」という自己受容力を高めることにつながります。
とはいえ、どんな感情でもしっかりと味わうことは難しいもの。
味わいたい感情もあれば、味わいたくない感情もありますよね。
幸せな気分や安心感、喜びのような感情は味わいたい、と思う一方、
悲しさとか、孤独感とか、不安感、恐れ、といった感情は、味わいたくないと言えるかと思います。
今日はそんな「味わいたくない」と思ってしまう感情が心の中に生じてしまって
うまく抱えきれないようなときに、覚えておくとよい効果的な3つの方法を書きたいと思います。
それは、
- 書くこと
- 話すこと
- 気分転換
です。
書くことについて
書くことは、感情を言語化することです。
思いのままに書き出していくのでもいいですし、以下のような書き方を参考にしてみるのもいいでしょう。
例えば、自分に起きていることを観察するように把握するため、以下のような観点から情報と気持ちを整理していきます。
- 味わいたくない感情が生じた出来事
- そのときに味わった感情を複数書き出し、数値化する(悲しみ60%、孤独感20%、不安感20%など)
- そのとき頭に、勝手に浮かんでいた思考(感情を生み出した思考を考えるといいでしょう)
- 感情が起こったときにとった行動、自分自身の身体的反応(お腹のほうが重く感じたなど)
このように感情が生じたときに記録をしておくと、同じような感情のときに見返すことで、
自分自身のものの見方を知ることもできるでしょう。
また上記のような書き方ではなく、
思いのままに気持ちを書くことでも、少しずつ落ち着いたり整理されていきます。
また、書くことは自分との対話でもあります。
書くことには、他の誰にも邪魔されずに自分のペースでできる、という利点もあるでしょう。
話すことについて
話すことは、書くと同じく言語化することの一つとも言えます。
話すことは相手が必要です。書くこととの違いで言えば、この相手の存在が大きいでしょう。
相手が自分の感じたことを聞き流したり分析して解決しようとしたりせず、
しっかりと受け止めてくれる相手と話すことができれば、
たとえ自分自身でうまく味わいたくない感情に向き合うことが難しかったとしても、
「悲しいよね」「寂しいよね」とその気持ちをありのままに受け止めてくれる相手との対話を通じて、
次第に自分の中にも、
味わいたくない感情を徐々に受け止めてあげることのできる存在が
育っていくのです(カウンセリングセッションの大きな効果とも言えるでしょう)。
相手が必要なため、いつでもどこでもできるわけではありませんが、
相手がいるからこそ、
話していくうちにふと思ったことや感じたことが大きな意味を持ち、
よりさらに深く、自分自身のものの見方やあり方に気づくきっかけにもなります。
気分転換について
気分転換は言語化する方法とは違い、いったん生じた感情と向き合わない方法です。
散歩をしたり、好きな音楽を聞いたり、好きな絵を見たり、ゆったりとした椅子に腰を下ろしてリラックスしたり、動物と触れ合ったり。
気分転換で行うことは十人十色と言えますが、
飲酒やギャンブル、過度な消費など高揚感があるものばかりになってしまうと依存傾向につながり、
感情をしっかりと受け止める心は育ちにくくなります。
もしあなたがこうした高揚感を求める方法しかされていないのであれば、
ぜひそれ以外の適度な高揚感や、リラックスができることを探してみてはいかがでしょうか。
なお、味わいたくない感情が出てしまうこと自体に、問題はまったくありませんので安心してください。
「そんな感情が出てしまう自分はなんて弱いんだ」
「こんな気持ちになっているようではダメだ」
もしかして、このように味わいたくない感情そのものを悪者にされている方の場合もあるかもしれません。
その場合は、そう思われていたことも大切な意味のあったこととして捉えつつ
ご自身の胸の内から湧き出てくる感情の声に、少しずつ耳をすましてあげてみてはいかがでしょうか?
その声は、あなたの中の小さな子どもの声とも言えます。
その子の声は、きっとあなたの心の豊かさと深さを与えてくれるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。